ゲームの紹介

「ニムト」紹介

Sira

■ゲーム概要
タイトル:ニムト(6ニムト : 6 nimmt)
プレイ人数:2〜10人
プレイ時間:10分
ジャンル:カードゲーム
ゲームの概要:ニムトは、カードに描かれたマイナス点をなるべく取らずに人に押しつける、トランプゲームの「ハート」に似たカードゲームで、遊ぶ人数によって緻密な心理戦になったり、人数が多いほど盛り上がるパーティーゲームにもなるゲームです。

数多くのドイツゲーム大賞を受賞しているデザイナー、ヴォルフガング・クラマーによるカードゲームです。1994年にドイツゲーム大賞にノミネートされ、同年の「ドイツゲーム賞」(ユーザーの一般投票による賞)で1位となりました。「マンハッタン」「くるりんパニック」と同期ですから、94年はドイツゲームの当たり年だったと言えます。この記事では、簡単なルールの説明と実際のプレイの一部を紹介します。

■ルールの概略

カード構成:ニムトのカードには1〜104までの数字が書かれています。それぞれのカードには「牛のマーク(失点)」が1〜7個描かれており、キリのよい数字やゾロ目には多くの牛のマークが描かれています。

初期配置:各プレイヤーに10枚ずつ手札を配り、場の中央に4枚のカードを縦に並べてスタートします。余ったカードは使用しません。

カードの出し方:全員が手札から1枚選んで伏せて出し、一斉に表にします。

列への配置:表にしたカードは、数字の小さい順に場の4つの列へ並べていきます。並べる場所は「そのカードの数字より小さく、一番数字が近いカードの右隣」です。

カードの引き取り(ペナルティ):各列は最大5枚までしか置けません。6枚目のカードを出してしまった人は、その列に並んでいた5枚のカードをすべて引き取ります。引き取ったカードに描かれている牛のマークがそのまま「マイナス点」になります。引き取られた列はリセットされ、その6枚目のカードが新しい列の1枚目になります。

勝敗:手札の10枚を使い切ると1ラウンドが終了します。手元に引き取ったカードの牛の合計(失点)を計算します。これを繰り返し、失点が最も少ない人が勝者となります。

■ゲームの流れ

実際のゲームの一部をご紹介します。次の写真はゲーム開始時のセットアップです。4,12,32,58が配置されていますから、たとえばここで14を出したとすると、12の隣に配置することになります。

ニムト(6ニムト : 6 nimmt)
ゲーム開始時のセットアップ、今回は数字がばらけていて始めやすいカードだった

次の写真は第2ターン終了時の場になります。5人プレイなので場には10枚のカードが追加されています。初期配置の4枚の横に出されたカードが並び、4つの列を作っています。列は右に行くほど大きなカードを出さなければなりません。

ニムト(6ニムト : 6 nimmt)
第2ターン終了時、カードの数字が大きく飛ばず慎重なプレイで始まった

次の写真は第3ターン終了時の場です。ここまでは誰も列のカードを取らされていませんが、第4ターンには何人かが必ず引き取ることになります。ゲームは早くも煮詰まってきました。

ニムト(6ニムト : 6 nimmt)
第3ターン終了時、場が「煮詰まってきた」状態

第4ターン終了時の写真です。24を出したプレイヤーが上から2番目の列を、47を出したプレイヤーが3番目の列を引き取らされました。24は18のすぐ右隣への配置を狙ったようですが、先を越されました。

ニムト(6ニムト : 6 nimmt)
第4ターン終了時、次のターンは列を引き取らずにすむ模様

次は第5ターン終了時です。またもや4列中3列が5枚ならびました。次のターンは勝負所なのですが、プレイヤーは全員頭を抱えていました。みんな何を出しても引き取らされる手札だったようです。

ニムト(6ニムト : 6 nimmt)
第5ターン終了時、手札の選択肢が減り、煮詰まり具合は第3ターンよりもひどくなっている

第6ターンが終了しました。30は68の隣には置けないはずですが、すべての列が5枚埋まり、何を出しても列を引き取らされる状態で、一番ペナルティが少ない列を選んで引き取りました。やむを得ない選択だったようです。

ニムト(6ニムト : 6 nimmt)
第6ターン終了時、96一枚という列は配置できるカードが少ないので扱いに困る

第7ターン終了時です。唐突に7が出されていますが、どの列のカードの隣にも付けられない小さな数字のカードを出した場合は、任意の列のカードをすべて引き取ります。ターンの最初に7を出し、96のみを引き取りました。こういったところでプレイの上手さが出てきます。

ニムト(6ニムト : 6 nimmt)
第7ターン終了時、小さい数字の7が出されて96が引き取られた

このようにしてプレイを続け、手札の10枚を出し切ったら1ラウンドが終了します。次の写真はラウンドが終了したときの筆者が取らされたカードです。10枚ですから、2回、列を引き取ったことになります。ゾロ目の11や99、キリのよい90の牛の数が多くなってます。ゾロ目のカードには気をつけたいものです。

ニムト(6ニムト : 6 nimmt)
ラウンド終了までに引き取ったカード(このラウンドではなく次のラウンドのもの)

■ゲームのコツ

「ニムト」には勝つために重要なコツがあります。

・カードの「牛の数」に注目する

カードに描かれた牛の数にまず注意を払います。5の倍数は牛2頭、10の倍数は牛3頭、ゾロ目は牛5頭です。55はゾロ目で5の倍数なので牛7頭が描かれていて、最も警戒する必要があります。

・「安全なカード」を覚える

列の右端の数字にプラス1やプラス2をした数字(例:右端が34のときの35、36 )は、他人に割り込まれるリスクが低く、安全に手番を終えることができます。

・「小さい数字」で列をリセットする

手札にある1や2などの非常に小さな数字は、どの列にも置けないため強制引き取りになります。しかし、これは「被害を最小限に抑えるチャンス」です。どこかの列が「牛1頭」だけの時に小さな数字を出せば、わずか1点の失点でその列を自分の数字にリセットでき、他のプレイヤーに手番を譲ることができます。

トランプゲームの「ハート」のようにカウンティングが有効ですが、ニムトには「今回は使用しないカード」があります。たとえば5人プレイならば104枚中50枚は使用しませんから、意外な読み間違いが発生し、ベテランプレイヤーの足をすくうことになります。プレイ感はバースト系に近いのですが、いかにして6枚目を出さないように立ち回るかという心理戦・予想ゲームでもあります。

■おすすめのプレイ人数

5~6人ぐらいがもっとも面白いようです。この人数ならある程度、そのターンの予想はできますが、半分近くのカードを使用しないため、思わぬ落とし穴が出てくることもあり「ベスト人数」だと思われます。

7人以上だと1ターンですぐに場が埋まりますから、予想できない乱戦となりパーティーゲームとしての面が強くなります。逆に4人以下だと出されるカードが予想しやすくなり、カウンティングや駆け引きのゲームになります。

■今回のプレイのまとめ

思ったとおりにカードを出すことができず、思わぬところで牛を取らされることがありましたが、これこそマルチゲームの醍醐味だと思います。手軽に遊べるマルチゲームとして、誰にでもお勧めできるゲームです。

■こんな人にお勧めです
・ボードゲーム初心者や普段遊ばない人
・大人数で遊べるゲームを探している人
・「理不尽なハプニング」を笑い飛ばせる人
・短時間でサクッと遊びたい人

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Sira
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アナログゲームを遊んでいます
ボードゲーム会の記録を中心にまとめているブログです。さまざまな作品のプレイ記録や感想を、備忘録として残しています。更新は不定期になるかも知れませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
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