リプレイ

アグリコラ4人戦リプレイ:得点計算までの流れを写真付きで紹介

Sira

■ゲーム概要
タイトル:アグリコラ
プレイ人数:1〜4人
プレイ時間:90分〜120分
ジャンル:拡大再生産(ワーカープレイスメント)
特徴:17世紀ヨーロッパを舞台に、一家で農場を経営する。プレイヤーは畑を耕し、牧場で家畜を飼い、家を建てて家族を増やして農場を発展させていく。
デザイナー:ウヴェ・ローゼンベルク
今回のセット:「リバイズドエディション」基本セット

■この記事で分かること
・アグリコラ初心者によるリプレイ
・アグリコラのルール概略
・リバイズドエディション基本セット4人戦のゲーム終了までの経過
・ゲーム開始から終了までの農場の発展していく様子

■ゲームの概略と勝利条件
アグリコラは17世紀ヨーロッパにおいて家族で農場を営み、生産を拡大していくゲームです。各プレイヤーは自分の農場ボードを持ち、その上で畑や牧場を広げ、建物を建てていくので、箱庭ゲーム的な面白さもあります。プレイヤーはラウンド毎にワーカーをアクションスペースに配置して、種蒔きや木の伐採などのアクションを実行します。最終ラウンドが終了したら、農作物や家畜、建物や家族の人数などの得点を集計して勝敗が決まります。

■ゲームの準備(各プレイヤー)
各プレイヤーは自分の農場ボードとワーカー2人、食料3個(スタートプレイヤーは2個)を受け取りゲームを始めます。牧場用の柵15本と厩4つも手元にありますが、これらは必要な木材を確保してアクションで柵や厩を生産しなければ使用できません。これらに加え、職業カード7枚と小さな進歩カード7枚も受け取ります。今回は各自に配布されたカードをそのまま使用しました。

次の写真はゲーム開始時の農場ボードと手札です。農場ボードには開始時から部屋2つの建物が建っています。これらの他に食料も渡されます。

アグリコラ農場ボード
左下のカードが小さな進歩カード、右下が職業カード

■ゲームの準備(共通ボード)
共通のアクションボードにラウンド1からラウンド14までアクションカードを配置します。このときステージ(収穫1回までの期間)毎にランダムにカードを置きます。また、大きな進歩ボードに大きな進歩カードを表向きで並べます。

アグリコラ共通ボード
アクションカード配置前の共通ボードと大きな進歩カード

■ゲームの開始
各ラウンドでは、開始プレイヤーから順番にワーカーを1つずつ配置し、アクションを実行します。1つのアクションは原則として最初においた1人しか実行できません。また、ラウンドが進むたびにアクションは1つ増えていきます。アクションには以下のような種類があります。
・木材、レンガなどの資材や食料を獲得する
・畑を耕して農場ボードに配置する
・小麦や野菜の種を獲得する
・小麦や野菜の種を畑にまく
・農場ボードに部屋タイルを建てたり改築する
・木材から柵を作成する
・農場ボードに柵を配置して牧場を作る
・家畜を受け取る
・家畜や野菜、小麦から食料を生産する
・授業を受けて手札の職業カードをプレイする
・手札の小さな進歩カードをプレイする
・大きな進歩ボードにある大きな進歩カードを獲得する
・次のラウンドからワーカー(子供)を1人増やす

■ラウンドについて
このゲームの1ラウンドははっきりした期間を表現していません。4ラウンドから2ラウンド(最後だけ1ラウンド)に1度収穫があるため、1ラウンドは3ヶ月から半年程度のようですが、生まれた子供が次のラウンドにはワーカーとして働いてくれるので数年に相当するとも見なせます。ゲームの始まりから終わりまでが一つの世代(というか人生)で、1ラウンドは人生の中の様々なイベントをピックアップしたものと考えた方がよさそうです。

■収穫フェイズ
4、7、9、11、13、14ラウンドの終了時に収穫フェイズがあります。畑に植えた小麦や野菜を収穫し、つがいの家畜を殖やします。また、ワーカー1人毎に食料2つを消費します。もしも食料が足りなければ、不足分1つ毎に物乞いマーカーを1つ受け取ります。物乞いマーカーはゲーム終了時にマーカー1つ毎に-3点になりますから、勝敗に致命的な影響を与えます。

■ゲームの終了(得点計算)
14ラウンドが終了すると得点計算をします。
・畑と牧場の数
・所持している小麦と野菜の量
・飼っている家畜の数
・未使用の農場スペース(マイナス点)
・建物
・家族
・その他ボーナス
これらを点数表により集計して各プレイヤーの得点を決定します。

■4人戦
アグリコラ(リバイズドエディション)は4人までしかプレイできないのでほとんど遊ぶ機会が無かったのですが、この日の例会は4人参加だったのでToさんが持参されました。プレイヤーは
 Toさん:レッド農場
 Taさん:ブルー農場
 Fuさん:ホワイト農場
 sira:パープル農場
となっています。なお、この日はルールを間違えていて「パンを焼く」アクションを選ばなくとも、いつでもパンが焼けるものとしてプレイしていました。

■ラウンド1
レッド農場:畑を開墾、授業を受け職業カードプレイ
ブルー農場:森林で木材獲得、穀物活用で畑に種をまく
ホワイト農場:小さな森で木材獲得、授業を受け職業カードプレイ
パープル農場:窪地でレンガ獲得、集会所で小さな進歩カードプレイ・スタートプレイヤー獲得

アグリコラ共通ボード
ラウンド1の全アクション終了時の共通ボード

ラウンド1では、職業カードをプレイするか木材などの資材を確保するのが定番ですが、レッド農場はさっそく畑を耕しています。また、パープル農場が選んだ集会所はスタートプレイヤーを獲得した上で小さな進歩カードをプレイすることができます。
なお、以下はダイジェストでいくつかのラウンドのプレイを掲載します(全ラウンドではありません)。

■ラウンド3
レッド農場:窪地でレンガ獲得、葦原で葦を獲得
ブルー農場:小劇場で食料・木材・小麦を獲得、穀物活用で畑に種をまく
ホワイト農場:畑を開墾、漁で食料を獲得
パープル農場:森林で木材獲得、木材から柵を作り牧場を作成

アグリコラ共通ボード
ラウンド3の全アクション終了時の共通ボード

レッド農場はレンガを確保してレンガ造りの建物への改築を狙っているようです。ブルー農場は職業「奇術師」があるので小劇場では食料に加え木材と小麦まで得ることができます。パープル農場は森林で得た木材に加え「小作人」で入手した木材を追加して牧場用の柵を作成しました。

次はラウンド3終了時のパープル農場の農場ボードです。左端に2スペースの牧場ができています。

アグリコラ農場ボード
ラウンド3終了時のパープル農場の農場ボード(森林と柵を選択して牧場を作成した)

■ラウンド6
レッド農場:森林で木材獲得、農場拡充で建物を増築
ブルー農場:畑を開墾、木材から柵を作り牧場を作成
ホワイト農場:穀物活用で畑に種をまく、小さな森で木材獲得
パープル農場:葦原で葦を獲得、集会所で小さな進歩カードプレイ・スタートプレイヤー獲得

アグリコラ共通ボード
ラウンド6の全アクション終了時の共通ボード

ラウンド6から子供をつくりワーカーを増やすことが可能になりました。レッド農場はその準備のため建物を増築しました。ブルー農場は牧場を作り、ホワイト農場は畑を耕しています。パープル農場は再びスタートプレイヤーを獲得しました。

■ラウンド7
レッド農場:子供がほしいでワーカー追加、日雇い労働者で食料を獲得
ブルー農場:穀物活用で畑に種をまく、羊市場で羊を獲得
ホワイト農場:木材から柵を作り牧場を作成、窪地でレンガ獲得
パープル農場:大きい進歩でかまどを獲得、漁で食料を獲得

アグリコラ共通ボード
ラウンド7の全アクション終了時の共通ボード

レッド農場は前ラウンドに建物を増築したので子供をつくりワーカーを増やします。ブルー農場は前ラウンドに作った牧場で飼う羊を確保しました。ホワイト農場は、これまた前ラウンドまでに得た木材から柵を作りました。どのプレイヤーも着実に農場を発展させています。また、このラウンドは収穫フェイズがあるので食料を確保する必要があります。パープル農場のかまどの獲得もその一環です。

■ラウンド8
レッド農場:木材から柵を作り牧場を作成、森林で木材獲得、日雇い労働者で食料を獲得
ブルー農場:葦原で葦を獲得、窪地でレンガ獲得
ホワイト農場:集会所で小さな進歩カードプレイ・スタートプレイヤー獲得、小さな森で木材獲得
パープル農場:穀物活用で畑に種をまく、粘土坑でレンガ獲得

アグリコラ共通ボード
ラウンド8の全アクション終了時の共通ボード

レッド農場はワーカーが3体になりました。ホワイト農場はプレイ順の関係でスタートプレイヤーを確保しています。パープル農場はようやくこのラウンド、畑に種をまきました。

次はラウンド8終了時のパープル農場の農場ボードです。増えた羊と「かまど」で食料を確保したようです。畑もようやく1枚開墾されています。

アグリコラ農場ボード
ラウンド8終了時のパープル農場の農場ボード
(この後「かまど」を使用して食料を確保した)

■ラウンド10
レッド農場:猪市場で猪を獲得、畑を開墾、家畜市場で猪を獲得
ブルー農場:野菜の種を獲得、農場拡充で建物を増築
ホワイト農場:大きい進歩で「石窯」を獲得、小さな森で木材獲得
パープル農場:牛市場で牛を獲得、子供がほしいでワーカー増加

アグリコラ共通ボード
ラウンド10の全アクション終了時の共通ボード

レッド農場は3体のワーカーを活かして猪市場と家畜市場でそれぞれ猪を確保し、つがいを揃えました。ブルー農場は野菜の種を入手しました。そろそろゲーム終了を意識したプレイが始まっています。ホワイト農場は「石窯」を手に入れ、パープル農場はワーカーを増やしました。

■ラウンド12
レッド農場:東の石切場で石材を獲得、大きい進歩で製陶所を建設、窪地でレンガを獲得
ブルー農場:耕作で畑を耕し種をまく、葦原で葦を獲得、小さな森で木材獲得
ホワイト農場:野菜の種を獲得、集会所で小さな進歩カードプレイ・スタートプレイヤー獲得
パープル農場:家の建て直しでレンガ造りの建物への改築、畑を耕す

アグリコラ共通ボード
ラウンド12の全アクション終了時の共通ボード

レッド農場は「製陶所」による得点アップを狙っています。ブルー農場では前ラウンドに生まれた子供がワーカーとなりました。ホワイト農場はまたスタートプレイヤーを獲得しました。パープル農場ではレンガ造りの建物への改築による得点アップを図っています。あと2ラウンドでゲーム終了ですから、直接得点を得られるプレイが多くなっています。

■ラウンド13
レッド農場:漁で食料を獲得、林で木材を獲得、家畜市場で豚を獲得
ブルー農場:粘土坑でレンガ獲得、森林で木材獲得、大きい進歩で「調理場」を獲得
ホワイト農場:野菜の種を獲得、牛市場で牛を獲得
パープル農場:猪市場で猪を獲得、木材から柵を作り牧場を作成

アグリコラ共通ボード
ラウンド13の全アクション終了時の共通ボード

あと1ラウンドありますが、共通ボードの写真はこれが最後です。13ラウンドは収穫フェイズですが、次のラウンド14も連続で収穫フェイズがあるので、レッド農場は食料が不足していたらしく漁を選択しました。パープル農場は農場ボードの未使用スペースを少しでも減らすべく、牧場を拡張します。この後14ラウンドをプレイしてゲーム終了となりました。

■得点計算
14ラウンドが終わったら、項目毎に得点を計算します。得点計算に使用する表は共通ボードの左端に表示されています。項目毎に集計した結果、

レッド農場ブルー農場ホワイト農場パープル農場
畑と牧場7点7点7点7点
小麦と野菜5点5点5点1点
家畜7点5点7点6点
未使用-3点-2点-3点-3点
建物3点3点0点3点
家族9点9点6点9点
ボーナス6点2点3点5点
合計35点29点25点28点

安定して各項目で得点を重ねたレッド農場の勝利となりました。

■勝因の分析
レッド農場はもっとも早くワーカーを3人に増やし、多くのアクションを取ることができました。家族を増やすには建物の増築などコストもかかりますが、農場の未使用スペースも埋まりますからなるべく早く3人にした方がよいでしょう。後は野菜の確保などまんべんなく得点を取った上で、ボーナスで上積みするのが勝利への近道のようです。

■終了時の各農場の様子
ゲーム終了時の各農場のボードとカード類を見ていきます。農場の土地の使い方にはプレイヤーの個性が出てきます。

■レッド農場
小麦畑と野菜畑を耕し、羊と猪を牧場で飼っています。よく見ると建物の中に牛もいます。ボーナス6点は「製陶所」で稼いだものでしょう。

アグリコラ農場ボード
レッド農場の農場ボードとプレイしたカード類

■ブルー農場
小麦畑のほかに野菜も収穫しています。牧場を広く取っているので未使用スペースが少なくなりました。建物で猪を飼っています。獲得ボーナスの少なさが勝敗を分けたようです。

アグリコラ農場ボード
ブルー農場の農場ボードとプレイしたカード類

■ホワイト農場
牧場はきれいに3区画に分けて羊、猪、牛を飼っています。家族を増やせなかったのが得点が伸びなかった原因のようです。「きのこ探し」の職業により安定した食料供給を確保しています。

アグリコラ農場ボード
ホワイト農場の農場ボードとプレイしたカード類

■パープル農場
こちらも牧場は3区画に分けて羊、猪、牛を飼っています。畑で野菜を作っていなかったので得点が低くなっています。最終ラウンドに大きな進歩「井戸」を獲得し、ボーナス点を確保しました。

アグリコラ農場ボード
パープル農場の農場ボードとプレイしたカード類

■プレイの総評
アグリコラは、リバイズドエディションが発売された2016年頃に1回か2回ぐらい対戦しましたが、その後遊ぶ機会が無くほとんど初回プレイと同様の内容でした。
・ワーカー3人は必須
・農場の未使用スペースをなくす
・小麦だけでなく野菜も栽培する
・牧場はなるべく広く柵を囲う
・進歩カードのボーナスを意識して取得する
・食糧の不足は絶対に回避する
これらの勝つための課題が見えてきたプレイでした。久しぶりのアグリコラでしたが、やはりおもしろいゲームです。

■こんな人におすすめです
・計画や戦略を立てるのが好きな人
・じっくり重厚なゲームを楽しみたい人
・「カツカツ」な展開を楽しめる人
・箱庭系・育成ゲームが好きな人
重量級の範囲ですが、1ゲームは2時間程度で終わるのでそこまで時間が必要なゲームではありません。プレイヤー同士が直接戦う要素は「アクションの先取り」くらいなので、対人戦が苦手な人にもおすすめです。

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