リプレイ

アグリコラ4人戦リプレイ:2回目のプレイで戦略はどう変わったか

Sira

■ゲーム概要
タイトル:アグリコラ
プレイ人数:1〜4人
プレイ時間:90分〜120分
ジャンル:拡大再生産(ワーカープレイスメント)
特徴:17世紀ヨーロッパを舞台に、一家で農場を経営する。プレイヤーは畑を耕し、牧場で家畜を飼い、家を建てて家族を増やして農場を発展させていく。
デザイナー:ウヴェ・ローゼンベルク
今回のセット:「リバイズドエディション」基本セット

■この記事で分かること
・アグリコラの4人戦リプレイ(第2戦)
・リバイズドエディション基本セット4人戦のゲーム終了までの経過
・ゲーム開始から終了までの農場の発展していく様子

■リプレイ第2戦
このリプレイは前回記事「アグリコラ4人戦リプレイ:得点計算までの流れを写真付きで紹介」のプレイが終わった直後にもう一度遊んだ第2戦です。同じゲームを2回続けてプレイすると、初回ではよく分からなかったルールや間違えたところに気がつき、ゲームの勝ち筋や効果的な作戦も見えてきたりします。アグリコラの4人戦はだいたい120分ぐらいで終わりますから、1回の例会でも2戦は遊ぶことができます。ゲームのインストがすでに終わっているプレイヤー達のリプレイをご覧ください。また、ゲームの概略やルール解説は前の記事を参照してください。

■4人戦
プレイヤーは前回と同じ、
 Toさん:レッド農場
 Taさん:ブルー農場
 Fuさん:ホワイト農場
 sira:パープル農場
となります。卓の並び順もこの通りです。

写真の都合で、今回はラウンド2から最終ラウンドまでを再現します。

■序盤(ラウンド2~5)

■ラウンド2
レッド農場:窪地でレンガ獲得、葦原で葦を獲得
ブルー農場:畑を開墾、授業を受け職業カードプレイ
ホワイト農場:小劇場で食料・木材・小麦を獲得、集会所で小さな進歩カードプレイ・スタートプレイヤー獲得
パープル農場:授業を受け職業カードプレイ、日雇い労働者で食料を獲得(「鋤手助手」で畑も開墾)

Agricola
ラウンド2の全アクション終了時の共通ボード

レッド農場はレンガと葦を確保しています。早めの建物増築を狙っているようです。ブルー農場は「大鎌使い」か「木こり」を習得した模様です。ホワイト農場は前ラウンドに「奇術師」を習得しているので小劇場で木材と小麦ももらえます。同様にパープル農場も「鋤手助手」の効果で日雇労働をすると食料に加えて畑を一枚耕すことができます。どのプレイヤーも、初回プレイとは異なり職業カードの活用により序盤に効率的なムーブを取るようになっています。

■ラウンド3
レッド農場:授業を受け職業カードプレイ、大きい進歩で調理場を設置
ブルー農場:授業を受け職業カードプレイ、林で木材獲得
ホワイト農場:森林で木材獲得、粘土坑でレンガ獲得
パープル農場:集会所で小さな進歩カードプレイ・スタートプレイヤー獲得、小さな森で木材獲得

Agricola
ラウンド3の全アクション終了時の共通ボード

レッド農場は前ラウンドに確保したレンガで調理場を設置しました。ブルー農場は職業カードを増やし、木材を獲得しています。ホワイト農場は前ラウンドにスタートプレイヤーとなったので、材木が多い森林を選択できました。しかし、このラウンドにはパープル農場がスタートプレイヤーを獲得しました。先手番が有利なことがプレイヤーにも見えてきたようです。

■ラウンド4
レッド農場:小さい進歩で池の小屋を設置、森林で木材獲得
ブルー農場:穀物活用で小麦の種をまく、窪地でレンガ獲得
ホワイト農場:葦原で葦を獲得、畑を耕す
パープル農場:小麦の種を獲得、授業を受けて職業カードプレイ

Agricola
ラウンド4の全アクション終了時の共通ボード

レッド農場の池の小屋は次のラウンド以降に食料を入手できる小さな進歩です。ブルー農場は小麦の種をまき、ホワイト農場は畑を耕し、レッド農場は小麦の種を入手しました。それぞれ畑の開墾を進めています。また、このラウンドには食料を消費しますが、どの農場も食糧確保には余念が無かったようで、不足する農場はありませんでした。

■ラウンド5
レッド農場:農場拡充で建物を増築、小さな森で木材獲得
ブルー農場:葦原で葦を獲得、林で木材獲得
ホワイト農場:小劇場で食料・木材・小麦を獲得、畑を耕す
パープル農場:木材から柵を作り牧場を作成、森林で木材獲得

Agricola
ラウンド5の全アクション終了時の共通ボード

レッド農場は早くも建物の増築を実施しました。ブルー農場も増築の材料集めをしているようです。ホワイト農場は「奇術師」により小劇場で稼いでいます。一方、パープル農場は3マスの牧場を作成しました。ゲーム終了までに未使用のスクエアをなくすため、前回よりも大きめに牧場を作っています。

Agricola
ラウンド5終了時のパープル農場の農場ボード(左端に3マスの牧場を作成した)

■中盤(ラウンド6~9)

■ラウンド6
レッド農場:子供がほしいでワーカー増加、畑を耕す
ブルー農場:農場拡充で建物を増築、葦原で葦を獲得
ホワイト農場:穀物活用で畑に種をまく、森林で木材獲得
パープル農場:羊市場で羊を獲得、窪地でレンガを獲得

Agricola
ラウンド6の全アクション終了時の共通ボード

レッド農場はさっそく子供を作りワーカーを増やしました。ブルー農場も建物を増築しています。ホワイト農場はこのラウンドも畑を耕しました。これに対しパープル農場は牧場で育てるための羊を確保しています。

■ラウンド7
レッド農場:森林で木材獲得、小さな森で木材獲得、漁で食料を獲得
ブルー農場:粘土坑でレンガを獲得、大きな進歩で調理場を設置
ホワイト農場:窪地でレンガを獲得、家の建て直しでレンガの家を建設
パープル農場:日雇い労働者で食料を獲得(鋤手助手で畑も開墾)、穀物活用で小麦の種をまく

Agricola
ラウンド7の全アクション終了時の共通ボード

このラウンドは1アクション目で資材を確保し、2アクション目で獲得した資材を活用したムーブが多くなっています。ブルー農場とホワイト農場はレンガを獲得してから調理場やレンガ造りの家を建てました。パープル農場は畑を増やしてから小麦の種をまいています。レッド農場だけはワーカーが3人いるので食糧確保を優先したようです。

■ラウンド8
レッド農場:森林で木材獲得、小麦の種を獲得、資材市場で資材獲得
ブルー農場:子供がほしいでワーカー増加、穀物活用で小麦の種をまく
ホワイト農場:授業を受け職業カードプレイ、小劇場で食料を獲得
パープル農場:西の石切場で石材を獲得、大きい進歩でレンガ窯を設置

Agricola
ラウンド8の全アクション終了時の共通ボード

ラウンド8には猪市場が利用可能になりました。レッド農場は子供ワーカーを使い3アクションして資材を集めています。ブルー農場も子供を作りワーカーを増やしました。一方、ホワイト農場は新たな職業「神父」を得ました。パープル農場は将来的な食料対策でレンガ窯を設置しました。

■ラウンド9
レッド農場:穀物活用で小麦の種をまく、集会所で小さな進歩カードプレイ・スタートプレイヤー獲得、林で木材獲得
ブルー農場:森林で木材獲得、小さな森で木材獲得、授業を受け職業カードプレイ
ホワイト農場:木材から柵を作り牧場を作成、羊市場で羊を獲得
パープル農場:葦原で葦を獲得、農場拡充で建物を増築

Agricola
ラウンド9の全アクション終了時の共通ボード

レッド農場とブルー農場は3体のワーカーを活用しています。ブルー農場は職業「屋根付け」を習得したようです。カードプレイ時に食料1を支払えば部屋の数だけ石材を獲得する職業です。ホワイト農場はいよいよ牧場を開きました。パープル農場は建物を増築し、ワーカーを増やす準備をしています。

■ラウンド9の各農場の様子
ここでラウンド9が終わった時の各農場の様子を見ていきます。ゲーム中盤からそろそろ終盤にさしかかろうとするところです。それぞれの農場の特徴のある経営状況を見ていきましょう。

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レッド農場

レッド農場は大きく牧場を広げ、猪を3頭飼っています。2枚の畑に麦を植え、建物を1つ増築しました。

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ブルー農場

ブルー農場は建物を増築し、畑は3枚耕しています。手元の木材でこれから牧場を作るのでしょうか。

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ホワイト農場

ホワイト農場は牧場を3マス作り、畑を2枚耕しています。増築したレンガ造りの建物が特徴的です。牧場はまだ拡張の余地があります。

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パープル農場

パープル農場もホワイト農場と同じように牧場3マスと畑2枚ですが、こちらの建物は木造のままです。手元に麦が多いので畑を増やしたいところです。

■終盤(ラウンド10~14)

■ラウンド10
レッド農場:穀物活用で麦の種をまく、木材から柵を作り牧場を作成、猪市場で猪を獲得
ブルー農場:資材市場で資材獲得、窪地でレンガを獲得、家の建て直しでレンガ造りの家を建設
ホワイト農場:農場拡充で建物増築、小劇場で食料獲得
パープル農場:子供がほしいでワーカー増加、森林で木材獲得

Agricola
ラウンド10の全アクション終了時の共通ボード

レッド農場は牧場を拡張して猪を獲得、さらに畑に麦まきと安定的に農場を発展させています。ブルー農場はレンガ造りの家を建設しました。ホワイト農場も建物を増築しています。パープル農場はワーカーを増やしました。どのプレイヤーもワーカー3人体制を目指しています。

■ラウンド11
レッド農場:東の石切場で石材を獲得、粘土坑でレンガを獲得、畑を耕す
ブルー農場:穀物活用で小麦の種をまく、小さな森で木材獲得、木材から柵を作り牧場を作成
ホワイト農場:西の石切場で石材を獲得、家の建て直しで石造りの家を建設
パープル農場:集会所で小さな進歩とスタートプレイヤーを獲得、授業で職業カードを獲得、副業で厩を作りパンを焼く

Agricola
ラウンド11の全アクション終了時の共通ボード

レッド農場は石材とレンガを獲得しました。大きな進歩狙いでしょうか。ブルー農場はレンガ造りの建物への改築をしました、ホワイト農場は建物を石造りに建て直しました。パープル農場は副業で厩作成とパンを焼きました。(実はこのときようやく「パンを焼く」アクションに皆が気がつきました)

■ラウンド12
レッド農場:野菜の種を獲得、家の建て直しでレンガ造りの建物を建築、穀物活用で野菜の種をまく
ブルー農場:牛市場で牛を獲得、羊市場で羊を獲得、葦原で葦を獲得
ホワイト農場:子供がほしいでワーカー増加、授業で職業カードを獲得
パープル農場:猪市場で猪を獲得、木材から柵を作り牧場を作成、窪地でレンガを獲得

Agricola
ラウンド12の全アクション終了時の共通ボード

ゲーム終了を見据えて、レッド農場は野菜の栽培に乗り出しました。ブルー農場も牧場で飼う家畜を揃えています。ホワイト農場もついに3人目のワーカーを育てました。パープル農場も猪を獲得し、牧場を拡張しています。どのプレイヤーも農場ボードの未使用マスを埋めることを優先しています。

■ラウンド13
レッド農場:牛市場で牛を獲得、森林で木材獲得、家の建て直しで石造りの建物を建築
ブルー農場:耕作で畑を耕して野菜の種をまく、猪市場で猪を獲得、授業で職業カードを獲得
ホワイト農場:木材から柵を作り牧場を作成、集会所で小さな進歩とスタートプレイヤーを獲得、漁で食料を獲得
パープル農場:大きい進歩でガラス瓶を獲得、日雇い労働者で食料と畑を耕す、穀物活用で野菜の種をまく

Agricola
ラウンド13の全アクション終了時の共通ボード

レッド農場はついに石造りの家を建てました。もはや豪農といっていいでしょう。ブルー農場はマイナス点回避のため野菜の種をまいています。ホワイト農場は牧場を拡張しました。食料が足りなかったのか、漁もしています。パープル農場も野菜の種をまいています。

■ラウンド14
レッド農場:東の石切場で石材を獲得、羊市場で羊を獲得、大きい進歩で家具製作所を獲得
ブルー農場:耕作で畑を耕して麦の種をまく、羊市場で羊を獲得、家の建て直しで石造りの建物を建築
ホワイト農場:牛市場で牛を獲得、猪市場で猪を獲得、畑を耕す
パープル農場:家畜市場で牛を獲得、木材から柵を作り牧場を作成、日雇い労働者で食料と畑を耕す

Agricola
ラウンド14の全アクション終了時の共通ボード

最終ラウンドです。レッド農場はボーナス点のため「家具製作所」を獲得しました。ブルー農場も石造りの家を建ててます。ホワイト農場は牧場の家畜を買い集めています。パープル農場も牛牧場を開設し、畑を耕して空白地を埋めました。それでは得点計算です。

■得点計算
最終ラウンドが終わり、項目毎に得点を計算します。共通ボードの左端の得点計算表を参照し項目毎に集計した結果、

レッド農場ブルー農場ホワイト農場パープル農場
畑と牧場7点8点6点7点
小麦と野菜4点8点3点3点
家畜5点5点5点7点
未使用と厩0点-1点-3点1点
建物6点6点6点0点
家族9点9点9点9点
ボーナス7点2点0点11点
合計38点37点26点38点

まんべんなく得点を取ったレッド農場と、ボーナスで稼いだパープル農場の同点勝利となりました。
同点の場合の決着を確認したところ、リバイズドエディションの説明書には「同点の場合は勝利を分かち合います。または、決着をつけるためにもう1ゲームアグリコラを遊んでください」と書かれていました。

■勝因の分析
レッド農場は今回も早めにワーカーを3人に増やし、多くのアクションを取ることができました。農場の未使用スペースもなくし、前回プレイよりも得点を上げています。これに対しパープル農場は建物点は0点なのですが、小さな進歩の羊の毛布で3点ボーナスを獲得しました。建物の改築に必要なリソースをほかに回し、家畜点や小さな進歩のボーナスで得点を稼いでいます。

■終了時の各農場の様子
ゲーム終了時の各農場のボードとカード類を見ていきます。農場の土地の使い方にはプレイヤーの個性が出てきます。

■レッド農場
小麦畑と野菜畑を耕し、羊と猪を牧場で飼っています。また、前回同様に建物の中で牛を飼っています。牧場を広く取り、未使用スペースをなくしました。

Agricola
レッド農場の農場ボードとプレイしたカード類

■ブルー農場
こちらも小麦畑と野菜畑を耕しています。こちらも今回も建物で猪を飼っています。1カ所未使用スペースが残ったのが得点差になったようです。

Agricola
ブルー農場の農場ボードとプレイしたカード類

■ホワイト農場
牧場の配置は前回と同じ3区画になっています。石造りの家にして家族も増やしましたが、未使用スペースが多かったのが惜しいところです。今回は変わった職業で資源を稼ぎました。

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ホワイト農場の農場ボードとプレイしたカード類

■パープル農場
前回に比べて牧場を広く取っています。未使用スペースをなくし、小さな進歩のボーナスを稼いで同点勝利となりました。「羊の毛布」をプレイしたことで、建物の改築をやらないという割り切りが功を奏したようです。

Agricola
パープル農場の農場ボードとプレイしたカード類

■プレイの総評
2回目のプレイでどのプレイヤーも1回目よりも得点が伸びました。ルール間違い(パンを焼くのアクション)を見つけ、ボーナス得点による勝ち筋も見えました。農場の未使用スペースをなくすのは必須のようです。また、なるべく早く子供をつくり、ワーカーを3人にした方がよいようです。

やはり、アグリコラは何度遊んでも新しい発見があるゲームだと感じました。次に対戦するときは、ワーカーを4人以上にするとどうなるのかを試してみたいです。

■こんな人におすすめです
・計画や戦略を立てるのが好きな人
・じっくり重厚なゲームを楽しみたい人
・「カツカツ」な展開を楽しめる人
・箱庭系・育成ゲームが好きな人
・対人戦闘を好まない人
なかなか遊び甲斐のある重量級ゲームですが、1ゲームが2時間程度で終わるのはよいところです。後半になるほど収穫フェイズの間隔が短くなっているのは、ゲームバランス等よく練られているのでしょう。拡大再生産の仕組みを構築し「これから農場は豊かになるぞ」というところでゲーム終了という、うまい終わり方をするゲームだと思います。

アグリコラ4人戦リプレイ:得点計算までの流れを写真付きで紹介

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