リプレイ

「銀河帝国の興亡」リプレイ

Sira

タイトル:銀河帝国の興亡
プレイ人数:2〜6人
プレイ時間:180分〜
ジャンル:遠い未来の銀河系を舞台とするマルチゲーム
特徴:インフレ化する戦艦と超兵器で艦隊を建設して戦争に乗り出す。同盟国との貿易不均衡をテーマに取り入れているのが特徴。

「銀河帝国の興亡」は、大銀河帝国の崩壊後、諸国が第二の銀河帝国を目指して争う戦略ゲームです。1988年にエポック社から発売され、長らく絶版でしたが、2021年に国際通信社から再販されました。

この記事では、2006年に6人でプレイした際のリプレイを紹介します。中立艦隊や特殊星域の脅威、同盟と裏切りが絡み合い、終始混戦となった一戦でした。

■序盤:中立艦隊・特殊星域に阻まれ各国の進出が停滞する

各プレイヤーは「デリダス共和国連邦機構」「カルディス王国」「インペリアル・セント・ラ・モル」「ジアール星系連合」「統一銀河自由同盟」「ゴルゴン帝国」の6ヵ国をそれぞれ担当し、ランダムに配布された勝利条件を達成するため富国強兵に励み、中立星系を侵略します。しかし、強力な中立艦隊や特殊星域が各国の前に立ちふさがります。

今回はどのプレイヤーもまんべんなく中立星系への進出を阻まれました。
ジアール「なんで中立艦隊が巨大要塞を持っているんだよ」
自由同盟「反物質惑星なのでサイコロを振ります。制御失敗、艦隊は全滅!?」
ゴルゴン「重力星雲なのでサイコロを振ります。重巡洋艦以下の艦は全滅です」
デリダス「聖なる星なのでサイコロ、30戦力のガーディアンが2体出現」
カルディス「惑星生命体なのでサイコロ、30戦力の宇宙アメーバが3体出現しました」
ラ・モル「ちょw、ブラックホールwww」

このゲームは「1d6+マップ記載経済価値(0~2)」で6以上が出ると中立艦隊出現なので、同じエポック社の「戦国大名」や「三国志演義」に比べて中立勢力の出現頻度は低いのですが、裏返して配置されている星域チットの特殊星域が強力で、侵略艦隊が手痛い打撃を受けることがよくあります。今回は中立艦隊に強力なユニットが出現したので、なおさら序盤で被害が拡大しました。

各国は中立艦隊・特殊星域に阻まれながらも、領土を広げていきます。この時点ではまだ文字通り手探りの状態でしたが、この後、意外な展開が訪れます。

銀河帝国の興亡
プレイの様子。収入ポイントの管理にゲーム用のお札を使用している。

今回のプレイの様子です。カップに入った灰色の艦隊ユニットをランダムに引き、収入ポイントを消費して戦艦を建造します。各プレイヤーの手元には開発した超兵器などの「開発カード」が置かれています。また、順番チットの代わりにトランプを使用しています。収入ポイントの管理にお札を使っているのは当時の例会では定番でした。

■中盤:ラ・モル誤進出事件で銀河が一気に戦火へ突入する

一方、序盤にラ・モルが「戦争経済」で本国生産力ダウンと引き替えに大量生産ポイントを獲得し、艦隊建設でリードしました。また、貿易カードの引きが良かったデリダス、カルディス、自由同盟が三国同盟を結び、貿易で利益を上げていきます。残りのラ・モル、ゴルゴン、ジアールの3国は積極的な外交もできず、同盟政策上勝ち組と負け組に分かれてしまいました。

ラ・モル「あれ、自国/中立進出と間違えて、自由同盟進出を引いちゃった」(棒)

艦隊の移動は事前に進出チットを選択し、超兵器や国内の開発は開発カードを裏向きに自分の前に出すことで、簡単にプロット制を実現しているのが「銀河帝国の興亡」の良いところです。ところが進出チットを間違える事故が発生しました。折しも自由同盟の主力は遠征中で、本星はがら空きです。6ターン目にして自由同盟本星が陥落し、ラ・モルは生産力30の大国に躍り出ました。

デリダス・カルディス「同盟国が侵略されたとあっては、断固として立ち向かう」

ラ・モルvsデリダス・カルディスの戦争が始まりました。デリダスとカルディスの艦隊がラ・モル領に侵攻し、ラ・モル本星に「テロ」が決行されます。ラ・モル本星の生産力は2まで低下してしまいました。(本星生産力が0になり、支出を賄えなくなると滅亡です)

旗色の悪いラ・モルは残りのゴルゴン、ジアールと同盟を結びます。しかし、

ゴルゴン「いや、うち重力星雲で艦隊全滅したばかりだし」
ジアール「うちもさっき中立国に負けたので、戦争はちょっと・・・」

結局、ラ・モルの国力が自由同盟攻略前のレベルに戻った段階で停戦となりました。ラ・モルは「移民」や「生命中枢コンピュータ」の稼働で本国生産力を回復します。

中盤の勢力状況(強い順)
 1.カルディス:デリダスと同盟して戦争を優位に終える。艦隊戦力は最大
 2.デリダス:カルディスと同盟してラ・モルとの戦争を優位に終える
 3.ラ・モル:自由同盟を滅ぼすもその後の戦争で劣勢に。ジアール、ゴルゴンと同盟
 4.ジアール:中立国に敗北して伸び悩み。ラ・モル、ゴルゴンと同盟
 5.ゴルゴン:重力星雲で艦隊が全滅。ジアール、ラ・モルと同盟
 6.自由同盟:ラ・モルの本星侵略により滅亡
カルディスとデリダスは国力を伸ばし、他の3カ国は伸び悩んでいる状況です。

■後半:ゴルゴンが建造した巨大戦艦が脅威をもたらす

なんとか集中攻撃をまぬがれたラ・モルですが、体勢の立て直しに追われ、ゲームのイニシアティブはデリダス、カルディスへと移っていきます。「保護貿易」で相手の貿易カードをパイルさせつつ、2国は順調に領土を拡大します。その一方で、艦隊の建設も佳境となりました。

ゴルゴン「60ポイント払って巨大戦艦を造ります」

ゴルゴンは超資源の星のサイの目が良く、収入が増加していました。巨大戦艦は60ポイントで60戦力ほどになるユニットで、このゲームにおける艦隊建設の1つの目標となるクラスです。他の国はせいぜい大型戦艦を配備した程度のため、ゴルゴンの巨大戦艦は他国にとって大きな脅威となりました。

巨大戦艦が1隻いれば、ファイアパワーの期待値で大型戦艦1隻を沈めることが可能です。逆に巨大戦艦を沈めるには大型戦艦が4隻必要になります。巨大戦艦以上の戦力のユニットは、移動できない巨大要塞と自動惑星だけですから、事実上最大最強の艦隊戦力となります。

ところが、ジアールとラ・モルは国力が伸びません。ジアールは貿易や開発カードの売却で糊口をしのぎ、ラ・モルは重要星域に外郭防衛ラインを構築して防衛体制を整えます。

この時期、一番戦力が充実していたのはカルディス王国でした。度重なる特殊星域との遭遇でもユニットを失わず、大型戦艦と空母を主体とした大艦隊を営々と作り上げていたのです。

■終盤:カルディスの快進撃とデリダスの裏切り奇襲が決着をつける

デリダス「それだけ戦力があれば、前に強かった中立勢力も楽勝だよ!」

さかんにデリダスがカルディスに侵攻を勧めます。

カルディス「そうですね、じゃあ・・・「惑星生命体」に侵攻します」

30戦力の宇宙アメーバ3体が守る「惑星生命体」ですが、カルディス艦隊の艦載機攻撃と砲撃であっけなく陥落しました。宇宙アメーバの数だけ通常の星域チットを配置する「惑星生命体」は8生産力にも達し、カルディスはこの時点で生産力41で国力トップになりました。カルディス艦隊の行く手を阻むものは、何もないかのように見えました。しかし、思わぬ不意打ちにカルディスは足をすくわれることになります。

デリダス「カルディスとの同盟を破棄してカルディス本星に侵攻します」
カルディス「なんですって!?」

ついに運命のターンが訪れました。
カルディスの主力艦隊が宇宙アメーバを討伐に向かった隙に、突如として同盟を破棄したデリダス艦隊がカルディスに侵攻しました。しかし本星には外郭防衛ラインがあるので、攻略には2ターン必要です。ところが、

デリダス「「奇襲」でもう一回艦隊を動かします」

カルディス本星にはわずかなユニットしか残っておらず、デリダス艦隊の奇襲によりあっけなく陥落してしまいました。

デリダス「勝利条件カードの条件を満たしたので勝利を宣言します!」
カルディス「なんですって!?」

デリダスの勝利条件は「1国を壊滅せよ」か「カルディス王国を壊滅せよ」のどちらかだったようです。いずれにせよ、艦隊主力が本星を空けた隙に「奇襲」を使い艦隊の2回移動で本星を攻略するという「銀河帝国の興亡」の定番の勝ち筋でデリダスが勝利を収めました。このあたりはマルチゲームの醍醐味ともいえるでしょう。

■こんな人におすすめ
・宇宙戦略ゲームが好きな人
・大艦隊を編成して戦争したい人
・強力な超兵器を開発して戦争をしたい人
・3人以上でワイワイとマルチゲームを遊びたい人

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Sira
Sira
アナログゲームを遊んでいます
東京近辺でボードゲームなどを遊んだのを記事にしています。興味を持っていただければ幸いです。
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