「ヘルパゴス」紹介
無人島脱出サバイバルゲーム「ヘルパゴス」の基本セット+拡張を5人で遊んでみたので、ルールの概略とゲームの流れ、面白さや注意点をまとめました。遊び方はシンプルなので、なるべくわかりやすくご紹介します。拡張を加えたプレイがお勧めです。
■ゲーム概要
タイトル:ヘルパゴス
プレイ人数:3〜12人(5~6人ぐらいが盛り上がっておすすめです)
プレイ時間:20~40分
ジャンル:無人島脱出サバイバルゲーム
ゲームの概要:プレイヤー達は乗っていた船が沈没し、無人島「ヘルパゴス」に流れ着きました。水も食糧も尽きかけ、嵐を予感させる黒雲が迫る今、生き延びるためにいかだを作って島を脱出します。知恵と交渉力、そしてうまい嘘、あらゆる手を尽くして生き残ってください。
今回のセット:「ヘルパゴス」+「拡張:島の先客と目覚めし力」

「無人島脱出サバイバルゲーム」
「いつだって、信じられるのは自分だけ。」
「全員が自己中なカードを隠し持つ、ニセ協力型ゲーム」
不穏なあおり文句が箱の裏面に踊っています。
最近は「パンデミック」などの全員で協力して目的を達成する協力型ゲームが流行っていますが、それをまるで逆手に取ったかのようなゲームです。プレイヤーは無人島を脱出するため、木材を集めて人数分のいかだを作ります。しかし、毎ターン人数分の食料と水を消費するので、そちらも集めなければなりません。しかし、難破船を漁ればなにか便利なアイテムが見つかるかも知れません。タイムリミットは迫っています。協力しつつも他の人を出し抜く遊び方が求められるゲームです。
■ルールの概略
各プレイヤーは「難破船カード」というアイテムを(3人から8人で遊ぶときは)ゲーム開始時に4枚所持しています。9人以上だと3枚です。
各ラウンドの始めに天候を決め、各プレイヤーは順番にアクションを実行します。

各プレイヤーが自分の手番に実行できるアクションは以下の4つです。
・食料を集める「釣り」
・水を蓄える「水汲み」
・いかだを作る「伐採」
・カードを獲得する「船あさり」
食料、水、いかだは全員の共通リソースですが、「船あさり」で獲得したカードは自分だけが使えるアイテムになります。アイテムは使えるときならばいつ使用してもかまいません。

ラウンド終了時の水と食料のチェック
全員のアクションが終わったら、人数分の水を消費し、足りない場合は誰を脱落させるかを投票で決めます。投票は合図とともに全員いっせいに自分以外の誰か1人を指さします。水の分配が終わったら、次は食料を消費します。足りない場合は同様に投票で脱落する人を決めます。
ゲームの終了条件
水と食料の消費が終わったら、ゲームの終了条件をチェックします。ゲームボード上に生存者数以上のいかだカードがあり、いかだで1日生き延びるための全員分の水と食料があれば、全員が島から脱出できます。しかし、天候カードをめくって嵐が来たら、そのラウンドの最後にはいかだに乗って島を離れなければいけません。いかだや水・食料が足りなければ、投票によって脱落者を決めます。また、ゲームの途中で水や食料がつき、全滅エンドを迎えることもあります。

■拡張:島の先客と目覚めし力
基本セットだけだとゲームバランスもきびしく、かなり殺伐とした展開になるのが常でした。毎ラウンド生き延びるための水と食料を集めていると、建造できるいかだはせいぜい1艘か2艘で、嵐が来ると弾丸が飛び交う展開になりました。しかし、拡張セット「島の先客と目覚めし力」によって
・イベントカード
・キャラクターカード
・追加の「難破船カード」
が加わり、島の先客というイベントによるリソースの補充と、キャラクターの導入による特殊能力が付与されました。これによりゲームバランスの調整と新たな駆け引きが生まれ、ゲームの奥行きが深くなりました。実際、生還率も少し高くなったようで、「ヘルパゴス」の遊び方が変わりました。評価できる拡張だと思います。

4月の例会では「ヘルパゴス」に「拡張:島の先客と目覚めし力」を加えたセットで遊びました。ゲーム中、特に印象が強かったのが写真の「営業担当」「詮索好き」「ムキムキ」です。「営業担当」は毎ラウンド自分のいらないカードを人に押しつけ、相手の別のカードと交換できます。今回の「営業担当」の所持カードを「望遠鏡」で覗いたら、「弾丸」を3発も持っていました。「詮索好き」はそこまで直接的な能力ではありませんが、他の人が「船あさり」をすると本人よりも先にカードの内容を見ることができるという、ある意味ゲームの前提を覆す力を持っています。「ムキムキ」は手番に2回アクションができるため、「船あさり」を取りやすい有効なキャラです。ただ、水と食料を多く消費するので、投票時には真っ先に指を指されるという弱点も持っています。

イベントカードは、毎ラウンドの最初に1枚公開されます。おもに島の先客と係わりのあるイベントが発生しますが、水や食料を補充したり、「難破船カード」を入手できたりすることが多く、ゲームに若干の余裕をもたらします。今回のプレイを通して感じた「ヘルパゴス拡張の評価」の中で地味ながら大きな改善です。
■総評:
遊ぶ人を選ぶテーマのゲームですが、「拡張:島の先客と目覚めし力」によってゲーム展開に奥行きができ、なかなか面白い「遊べるゲーム」になりました。1ゲームが20分から40分程度で終わるので、重いゲームのついでや時間調整にも使える軽いゲームで、プレイ人数も融通が利きます。ルールも少ないので初心者でも問題ありません。気の置けない友人と無人島脱出ゲームを楽しんでください。5~6人で遊ぶのはおすすめできます。プレイヤーの相性や展開でかなり変わるゲームなので、気軽に試してみるのが一番だと思います。
■こんな人におすすめ
・無人島脱出サバイバルが好きな人
・交渉力や駆け引きをするゲームが好きな人
・人と協力したり、一転して人を出し抜いたりすることに自信のある人
他にもマルチゲームや駆け引き系のゲームを紹介しています。
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