ゲームの紹介

LIMIT(リミット) 紹介

Sira

「LIMIT(リミット)」は産業革命が始まった1850年から、近未来の2060年までを7つのラウンドによりプレイする、国家管理(文明管理)ゲームです。プレイヤーは1国の指導者となり、食料・生産・軍事といったリソースを管理し、自国の社会を発展させつつ環境や経済、軍事的危機を乗り越えていきます。

このゲームの箱絵には「メドウズの報告書「成長の限界」(1972年)の作成に使われたモデルから着想を得て」と書かれています。人口爆発に警鐘を鳴らしたローマクラブの報告書です。少子高齢化や生産人口減少が問題となっている現代からすると、すこし時代背景がずれているかも知れません。

210年間を7ラウンドで区切るので、1ラウンドは約30年、一つの世代に相当する期間となります。食料や物資を国民に問題なく供給できれば、世論に不満もたまらず教育や技術を発展させ、社会を維持しながら国を進歩させることができます。ただ問題は、急激に増加する人口を満たすだけの生産の拡大を強いられ、その結果環境汚染も増加し、国際的な環境危機に瀕することになります。

写真1枚目はゲーム開始直後の「社会フェイズ」終了後の国家ボードです。人口ゲージが1→2→3→5→10→20→30→50→100と増加していくことに注目してください。何も問題がなければ1ラウンドで1メモリ増えるため、増加に応じた食料と物資を確保する必要があります。

LIMIT国家ボード
第1ラウンドの国家ボード

人口の増加を抑えるためには「政治フェイズ」の政策によって高等教育を普及させればよいのですが、政策を反映した「社会フェイズ」の国家運営で物資が不足する等の問題が起これば、次の「国際フェイズ」で輸入等の対応をとらなければなりません。その結果、金融危機や環境危機、あるいは軍事的解決により軍事危機が起こるかも知れません。

「国際フェイズ」では、共通ボードにある国際市場で食料や物資、軍隊を売買することができます。国際市場の相場は、売却すれば値下がりし、購入すれば値上がりします。

写真2枚目は第4ラウンド(1940年~1970年頃)の国家ボードです、世論ゲージ◆が非常に良好で、いまのところ国の運営はうまくいっているようです。

LIMIT国家ボード
第4ラウンドの国家ボード

このゲームは人口管理と生産管理が非常にシビアで「人は幾何学級数的に増加するが、食料は算術級数的にしか増加しない」という概念を前提にバランスが組まれているので、どうしても無理に食料や物資を確保する必要があり、その結果、環境汚染等が発生する現実を踏まえています。化学に詳しい方ならば「このあたりの食料生産の増加と環境汚染が「ハーバー・ボッシュ法」の発明だな」とわかるかも知れません。

写真3枚目は6ラウンド前後、およそ2030年頃の国の様子です。「緑の生産性」等一部に環境対策がとられていますが、世論ゲージも不満側に寄りつつあり、環境汚染も増えています。1国を管理しつつ、国際的な危機を乗り越えていくという意味で、マルチゲームとして文明管理をテーマとした内容になっています。

LIMIT国家ボード
第6ラウンドの国家ボード

■こんな人におすすめ
・リソース管理ゲームが好きな人
・産業革命から近未来までの国家運営がやりたい人
・国家管理や文明管理をテーマとしたマルチゲームが遊びたい人

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Sira
Sira
アナログゲームを遊んでいます
東京近辺でボードゲームなどを遊んだのを記事にしています。興味を持っていただければ幸いです。
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