エクリプス(Eclipse)4人戦リプレイ:艦隊決戦で決着がついた一戦
■ゲーム概要
タイトル:Eclipse(エクリプス)
プレイ人数:2〜6人
プレイ時間:180分〜
ジャンル:4X(探索・拡張・開発・殲滅)
特徴:技術・経済開発と領土拡張、戦艦設計と艦隊建設により領土を広げ、銀河支配を競う壮大な宇宙戦略ゲーム
今回のセット:基本+拡張「古代種族の夜明け」+「宇宙船エキスパンション」
■この記事で分かること
・2011年発売のエクリプス(初版)4人戦の展開
・現在の第2版では採用されていない初版同盟ルールの実践例
・各国の戦艦設計の比較
・最終得点と勝因の分析
こちらは2014年の例会の記録になります。
プレイヤーはToさん、Kiさん、Taさん、sira の4人です。
エクリプスは、宇宙マップを開拓して銀河帝国を作り、他国と戦争をして勝利を目指すマルチゲームです。経済、科学、資源を開発し、新たな技術を研究し、宇宙戦艦を建造して戦争に乗り出します。いわゆる4Xゲーム(探索(eXplore)、拡張(eXpand)、開発(eXploit)、殲滅(eXterminate))にあたります。今回は基本セットに拡張エキスパンション「古代種族の夜明け」を加え、「宇宙船エキスパンション」の駒を使用しました。
■担当勢力
Toさん:緑(地球連合)
Taさん:白(地球企業体)
Kiさん:青(地球連邦)
sira:赤(地球理事会)
今回も全員が人類となりました。エリダニ帝国やオリオンヘゲモニーといった異星人も面白いと思うのですが、能力に差があるので皆さん人類をやっています。
■使用ルールの詳細
このプレイでは初版「古代種族の夜明け」の同盟ルールを使用しており、複数の同盟国の艦隊による共同戦闘が可能になっています。同盟ルールは現在販売されている「完全日本語版」では採用されていません。
■同盟ルール
同盟は基本セットの国交の上位バージョンで、同盟を結んだ2国は連合艦隊を組んで共同戦闘をすることができます。また、最終得点計算においてはすべての同盟国の得点を平均して得点を算出します。
同盟の利点としては、人口キューブを1つ使用できるので、経済・科学・資源のいずれかを1つ強化できます。また、同盟1つ毎に勝利点が入ってきますから、同盟国を増やすのは悪い選択ではありません。ただ、一度結んだ同盟を裏切るとペナルティがついてしまいます。
■ゲーム序盤の戦い:青・赤の同盟軍が白の星系へ侵攻
青(地球連邦)と赤(地球理事会)が軍事同盟を組み、青(地球連邦)は銀河中枢を攻略しました。さらに戦艦1、巡洋艦4で白(地球企業体)の星系に侵攻します。赤(地球理事会)も巡洋艦2の援軍を送っています。

青(地球連邦)は大量のミサイルを積んだミサイル巡洋艦で先制攻撃し、白(地球企業体)の艦隊を圧倒しようとしますが、サイの目がふるわず白(地球企業体)の要塞1しか沈めることが出来ません。白(地球企業体)の反撃で青(地球連邦)の巡洋艦隊は全滅してしまいました。
生き残った艦隊は銀河中枢のあったヘクスに退却します。

■ゲーム終盤の戦い:緑軍の侵攻とその敗北・赤軍の侵攻とその勝利
最終ターンということで緑(地球連合)の艦隊が青(地球連邦)の星系、かつての銀河中枢に侵攻しました。その隙に赤(地球理事会)の艦隊が緑(地球連合)の要塞が残っているヘクスに侵攻します。本当は白(地球企業体)も緑に援軍を送りたいところですが、白(地球企業体)と緑(地球連合)の間には国交がなく、連合して戦うことが出来ないため白(地球企業体)は傍観します。

最後の決戦の結果、緑(地球連合)の艦隊と要塞4は全滅してしまいました。最後のターンが終わり、点数計算したところ、
緑(地球連合):領土9点、プレイボード11点、合計20点
白(地球企業体):領土15点、プレイボード25点、合計40点
青(地球連邦):領土14点、プレイボード13点、合計27点(赤(地球理事会)と平均して28点)
赤(地球理事会):領土12点、プレイボード17点、合計29点(青(地球連邦)と平均して28点)
となり、青(地球連邦)の侵攻を撃退して戦闘勝利点を多く稼いだ白(地球企業体)の圧勝となりました。

■各国のプレイボード
ところで、エクリプスでは技術開発によって強力な兵器を開発し、建造した軍艦を各自が改良していきます。また、盤上の影響ディスクや人口キューブは手元のプレイボードに準備しておくことで簡単に国力が分かるようになっています。
緑(地球連合)の要塞と駆逐艦(インターセプター)、白(地球企業体)の戦艦、青(地球連邦)の巡洋艦などが注目点です。開発・装備した技術にも各人の特徴が現れます。各国のプレイボードを見ていきましょう。
■緑(地球連合)のプレイボード:要塞を改良した防御重視の艦隊

出力9の機関を活かし、強力なバリアを積んだ巡洋艦と戦艦、プラズマミサイルを積んだ駆逐艦と要塞を開発しています。ミサイル要塞など、どちらかというと防御的な編成でしょうか。経済力(オレンジのスクエア)を15まで開発しているのも注目点です。
■白(地球企業体)のプレイボード:シールド装備の重防御戦艦

こちらも出力9の機関を搭載し、古代技術で得た高速ドライブと位相シールド(攻撃側のサイの目-2修正)、重装甲を備えた戦艦を建造しています。この重装甲戦艦が勝利の鍵だったのでしょう。左端の戦闘勝利点18点が光っています。
■青(地球連邦)のプレイボード:期待の星だったミサイル巡洋艦

今回期待の星だったプラズマミサイル3機6門を積んだミサイル巡洋艦、ミサイル2機と装甲を強化した戦艦、重装甲とバリアを積んだ要塞を開発しています。白(地球企業体)の戦艦を沈めきれなかったのが惜しいところでした。位相シールドは相性の悪い相手なのかも知れません。
■赤(地球理事会)のプレイボード:経済力重視、駆逐艦に装甲を積む?

出力6の機関とプラズマキヤノンを積んだごく平凡な巡洋艦と戦艦です。多少目立つのは左端の装甲駆逐艦でしょうか。最後の緑(地球連合)の銀河中枢への侵攻では、この装甲を積んだ駆逐艦が1隻、撃沈を免れました。数を揃えられる駆逐艦を強化するのも面白いかも知れません。経済力21(オレンジのスクエア)は突出しています。

■プレイの総評
各国のプレイボードと最終盤面を見ると、意外とプラズマミサイル(2火力×2)が役に立たなかったのかな?という印象を受けます。ミサイルは戦闘の始めにキャノンよりも先に攻撃できる先手必勝型の強力な武装ですが、青国の戦艦や巡洋艦、緑国の要塞や駆逐艦などプラズマミサイル偏重の艦は全滅しています。
プラズマミサイルは強力すぎるとして、第2版(完全日本語版)では修正が入るのですが、サイの目が悪いと後は一方的に撃たれるだけになるようです。このときの印象が強かったのか、以後のプレイでは4火力の反物質キャノンの装備が流行するようになります。
■今回の勝因のまとめ
・緑(地球連合)は最後に艦隊決戦に賭けましたが、敗北してしまいました
・白(地球企業体)は位相シールド(-2修正)装備の戦艦で決戦に勝利しました
・青(地球連邦)はミサイル巡洋艦と同盟を活かして侵攻しましたが、敗北しました
・赤(地球理事会)は経済力を伸ばしつつ、最後に緑国への侵攻に成功しました
■こんな人におすすめ
・宇宙戦略ゲームが好きな人
・技術開発や戦艦設計、艦隊建設が好きな人
・4人以上でワイワイ遊びたい人
・銀河支配を巡る大規模宇宙戦闘が好きな人

